目次
外貨建て保険とは?必要性や加入がおすすめの人まで解説
外貨建て保険とは、保険料の支払いや保険金の受け取りを外貨で行い、外貨ベースで積立金が運用される保険商品のことです。
基本的には保険料払込や保険金・解約返戻金の受取は外貨で行いますが、特約を付加することで円貨での保険料払込・保険金受取ができる商品もあります。
現状ではどうしても利回りの低い円建ての商品と比較して、高利率な外貨で運用できるのが大きな魅力の一つです。
また、資産の一部を外貨で持つことにつながるため、資産分散の一環として利用することもできます。
ただし外貨で運用した資産を最終的に円換金する際に為替変動の影響を受けるため、円為替の状況次第では受取時に運用益が減ってしまうリスクもあります。
外貨建て保険の基本3種類プラス変額保険の特徴を解説
外貨建て保険は払込んだ保険料を積立金として運用し、最終的に保険金や解約返戻金といった形で受け取ることを主な目的として加入する保険です。
そのため貯蓄型の商品である終身保険と個人年金保険、養老保険の3種に外貨建て保険商品が多く存在しますので、ここではこれら3種に関する解説をいたします。
また、基本の3種類に加えて最近急増中の変額保険についても解説しますので、外貨建て保険の種類を整理し、ご自身の目的に合った保険を探してみてください。
終身保険:一生涯の保障機能が魅力!相続対策にも活用できる商品もある
終身保険とは、被保険者が亡くなったり解約をしたりしない限り、死亡や高度障害といったリスクに対する保障が一生涯続く保険商品です。
契約期間中に被保険者が死亡した場合にはその相続人が保険金を受け取ることができ、契約の途中で保障が不要になれば解約して返戻金を受け取ることができます。
また、相続人が保険金を受け取る場合「500万円×相続人数」分の非課税限度額までは相続税がかからないため、相続対策にもつながるのです。
外貨建て終身保険には、メットライフ生命の「ドルスマートS」やオリックス生命の「キャンドル」、マニュライフ生命の「こだわり外貨終身」といった人気の高い商品が多くあります。
ドルスマートSは高い返戻率で知られ、キャンドルは低解約返戻金型なので保険料がとても安く、こだわり外貨終身は非喫煙者にお得なノンスモーカー料率があるのが特徴的です。
個人年金保険:所得控除を活用した年金積立!iDeCoや積立NISAには無い魅力とは
個人年金保険とは公的保険制度を補完する形で私的に老後の備えをする保険です。
一定期間保険料払込を行い、満期以降に一定期間もしくは一生涯、保険金を受け取ることができます。
個人年金には基本的に3つの種類があり、簡単にまとめると下記の通りです。
- 確定年金:被保険者の生死を問わず、あらかじめ設定した期間保険金を受け取ることができる
- 有期年金:被保険者が生存している限り、一定期間保険金を受け取ることができる
- 終身年金:被保険者が生存している限り、一生涯保険金を受け取ることができる
年金の受取方法を工夫することで為替リスクを抑えることができる商品もあり、例えばマニュライフ生命の「こだわり個人年金」は受取タイミングや受取通貨を変更することができます。
また、税負担の軽減制度として「個人年金保険料控除」という仕組みがあり、払込保険料額によって所得税が最大4万円、住民税が最大2万8,000円、負担が軽減されるのです。
掛金や運用中の利益が非課税であるiDeCoや、購入から20年間利益が非課税である積立NISAなど税制で優遇されている老後資金形成手段は多くあります。
けれども個人年金保険は最終的に受け取る年金額が確定しているため、安心して保険会社に任せて置けるところが魅力的と言えるでしょう。
養老保険:現在は良い商品があまりない?特殊養老保険という商品もある
養老保険とは、一定の保険期間において死亡・高度障害保障を行い、満期を迎えたら満期保険金を受け取れる保険です。
自分に都合の良い満期のタイミングを選択できるため、万が一の事態に備えつつ、学費や老後資金などの準備に役立てることができます。
貯蓄型の商品であり予定利率が高かった時代には人気の保険だったのですが、非常に低い水準で利率が推移している現代においては若干メリットが少ないのが実態です。
ただし外貨建ての養老保険であれば、外貨の高い利回りで運用することができるため、現在でも人気の商品は多くあります。
たとえばプルデンシャル生命が販売する「米ドル建リタイアメントインカム」という特殊養老保険は、保険機能を抑える代わりに150%以上の非常に高い返戻率を期待できる商品です。
また、ソニー生命にも「米ドル建て特殊養老保険」があり、保険期間の後半は保険金額が基本保険金額の2倍に達するまで毎年増加するという特徴があります。
全体的な人気は低迷してきているものの、魅力的な商品もまだあるため検討してみると良いでしょう。
変額保険:特別勘定で積極運用!変額保険にも外貨建て商品が増加中
変額保険とは、払込保険料の一部を積立金として特別勘定で運用し、運用結果に応じて受け取る保険金額や解約返戻金額が増減する商品のことを言います。
特別勘定においては国内・国外の株式・債券に投資をおこない、積極的な運用を行うのが特徴です。
通常の保険における「一般勘定」では、運用における失敗の責任は保険会社のものとなり、契約時に設定した保険金額や解約返戻金は保障されます。
一方、変額保険の「特別勘定」では運用失敗の責任は契約者に帰属するため、死亡保険金には最低保証はあるものの、運用の結果次第で受け取る保険金・解約返戻金が増減するのです。
近年、変額保険において外貨建て保険が増加しています。
たとえばアクサ生命の「アップサイドプラス」は米ドル・豪ドルで積極運用をする外貨建ての変額保険であり、積極運用する変額部分と最低保証のある定額部分の2段階に分けた運用をするのが特徴です。
保険業界の流れ的には「学資保険・医療保険・介護保険」などに外貨建てが波及する見通し
外貨建て保険の販売は近年大きく伸びてきており、2016年~2018年にかけて販売額は下表の通り右肩上がりとなっています。
<外貨建て一時払い保険の販売額>
2016年 | 2017年 | 2018年 | |
主要銀行等 | 1兆1,044億円 | 1兆2,137億円 | 1兆4,572億円 |
地域銀行 | 5,353億円 | 7,386億円 | 1兆70億円 |
やはり円建ての保険には無い高利率での運用が期待でいる点は大きな魅力であり、今後も介護や医療、学資保険の分野にも外貨建て保険商品は広がっていくと思われます。
実際に介護保障付の終身保険は既に販売されており、例えばジブラルタ生命の「米国ドル建介護保障付終身保険」は要介護状態になった時に死亡保険金と同額の介護保険金を受け取ることができます。
円の低金利状態と資産形成における自助努力が必要となってきている現在においては(後ほど詳しく説明いたします)、「万一の保障+高利率での運用」を達成できる外貨建て保険のニーズがますます高まっていくでしょう。
外貨建て保険の契約通貨や支払い方法の種類も解説
外貨建て保険で選択できる外貨には沢山の種類があり、商品によって選択できる通貨には違いがあります。
また保険料の負担方法にも商品ごとに違いがあり、簡単にどの支払方式が優れているかを決めつけることはできません。
どの外貨を選択するかで運用利率が大きく変わってくることもありますし、保険料の支払い方法には外貨建て保険ならではの選び方があり、とても大切なのです。
そこでここからは、
- 外貨建て保険の通貨選択に関するポイント
- 目的別に保険料支払い方式を使い分ける重要性
上記2点に整理してお話しいたします。
米ドル・豪ドル・ユーロ!通貨のスワッピングが可能な商品もある
外貨建て保険において選択できる通貨には国際的な主要通貨である米ドルが多いのですが、その他にも豪ドル、ユーロやニュージーランドドルなど様々な通貨を選択できる商品があります。
たとえば明治安田生命の「エブリバディプラス」は、通貨を米ドルと豪ドルから選択できることができる商品です。
エブリバディプラスは外貨建て特有の高利回りでの運用が期待でき、豪ドルの場合返戻率100%~120%くらいを5年程度で達成できる可能性を秘めています。
そして高い利回りだけでなく、契約者専用Webサイトの設置や「みんなの健活サービス」など、アフターフォローにも力を入れている商品なのです。
豪ドルは長期的に見て比較的安定的な通貨であり、現状豪ドル安・円高傾向が続いているため保険料の負担には有利な時期とも言えるでしょう。
また、現在ユーロを契約通貨として扱っている商品はとても少ないのですが、たとえば三井住友海上プライマリー生命の「しあわせの架け橋」などがあります。
同商品は米ドル・豪ドル・ユーロの3種類から外貨を選択することができ、契約日以降いつでも外貨建てから円建てに移行することができます。
ユーロは現在利回りこそ低水準なことが多いものの、米ドルに次ぐ主要通貨であることから通貨の選択肢として考えるでしょう。
また、ジブラルタ生命の「通貨指定型個人年金保険」は、米ドル・豪ドル・ユーロの中から複数の通貨で同時に運用ができたり、据え置き期間終了時に通貨をスワップ(変更)できる特徴的な商品です。
複数の通貨に運用先を分散することでリスクヘッジができますし、据え置き期間終了後に情勢を見て有利な通貨に変更することもできるため、メリットが多い商品と言えます。
保険料は目的に応じて分割払い・一時払いを選択しよう
保険料の支払い方法は、大きく分けると「分割払い」と「一時払い」の2種類に分けられます。
一時払について
一時払で保険料を払うメリットは、下記のようなものが挙げられます。
- 基本的に支払保険料総額を抑えられる(返戻率が上がる)
- 解約返戻金が元本割れしなくなるまでの期間が短い
- 円高時に払込めば有利
一時的な負担は大きくなりますが、結果的に保険料を安く済ませることができるうえ早期に解約返戻金が大きくなるため、円高の時期を見計らって払込むことができればメリットは大きいでしょう。
分割払いについて
分割払いで保険料を納める主なメリットは、下記の通りです。
- 為替リスクを分散できる
- まとまった資金がすぐに用意できなくても保険加入ができる
- 途中で支払方法が切り替えられることもある
外貨建て保険において特に注意しなくてはならないのが、為替リスクの存在です。
分割払いは最終的な保険料負担総額は割高になってしまうかもしれませんが、支払時期を分散させることによって円高・円安の為替リスクを分散させることにつながります。
途中で保険料支払い方式を切り替えられる場合も多くありますので、より柔軟な負担計画を立てやすいのは分割払いであると言えるでしょう。
外貨建て保険の諸経費とは?為替手数料や解約控除を解説
為替リスクの他に外貨建て保険において問題となりやすいのは、手数料等の経費についてです。
「保障や運用に必要な負担以外のコストがかかる」と外貨建て保険の利用をためらう人もいるため、ここで解説いたします。
為替手数料について
外貨建て保険はその性質上、保険料の支払いや保険金・解約返戻金の受取の際に円と外貨を両替することになります。
1ドルを円に換算する・円を1ドルに換算するために0.01円~1円程度の手数料がかかるため、契約者にとってみれば単純に余計なコストと感じられやすいのです。
保険料の支払いや保険金の受取のたびに為替手数料は発生するため、意識して費用負担計画を立てていく必要があるでしょう。
ただし、為替手数料を考慮しても外貨建て保険の高い返戻率は大変魅力的ですし、メットライフ生命のドルスマートSを始めとして保険金を外貨のまま受け取れる商品もあります。
為替状況を見て、円高であれば一旦外貨で受けとり、その後円安になった段階で円換算するようにすれば為替手数料の節約だけでなく為替リスクの問題解消にも効果的です。
解約控除
解約控除とは、保険契約を解約などした際に、算出される解約返戻金から手数料として一定金額が控除される仕組みのことを言います。
私たちが負担している保険料には保険金の支払に充てる純保険料と保険の運営・維持の経費に充てる付加保険料が含まれています。
全ての保険料払込を完了することで、運営にかかる経費を回収できるように計算されているのですが、途中で解約されると全てを回収しきることができません。
そのため、解約返戻金から控除することで、不足している分を回収しようという仕組みなのです。
原則として契約から10年以内に解約をした場合には解約控除をされることが多く、早期に解約すればするほど解約控除額は大きくなるため、元本割れするリスクが高まってしまいます。
契約してすぐに想定外の解約をしてしまわないよう、事前に商品に対する理解を深めたり、保険料負担計画を立てたりと準備をするようにしましょう。
コラム:外貨建て保険の契約手数料は高い?保険料内訳の不透明性は改善される方針
外貨建て保険に関しては、契約手数料が高いと問題視する声が多いのも実情です。
実際にどれくらいの手数料がかかるのか、円貨と外貨の両方を選択できるマニュライフ生命の終身保険における契約初期費用を例に確認してみます。
目的 | 契約年齢 | 契約通貨 | ||
円 | 米ドル | 豪ドル | ||
保険の締結に 必要な費用 |
70歳以下 | 4.00% | 9.80% | 9.80% |
71歳~79歳 | 3.75% | 9.50% | 9.50% | |
80歳以上 | 3.50% | 8.90% | 8.90% |
上記の割合に応じて、契約日に一時払い保険料から契約初期費用が控除されます。
保険関係費として契約の維持に必要な費用等が差し引かれるとされていますが、特に外貨を選択した場合には9.0%前後とやはり高水準と言えるでしょう。
そもそも外貨建て保険にかかる手数料には現在開示義務がなく、内訳が不透明で分からないことが問題視されています。
しかしそんな中の2016年10月、銀行窓口での保険商品販売解禁10年を迎えた節目に、金融庁は銀行窓販での手数料を自主的に開示するよう保険各社に要請しました。
また、生命保険協会においても
「顧客に合理的に説明できる代理店手数料の実現に向けて、各社は、顧客本位の業務運営の下、横並びではなく独自に代理店手数料の見直しや開示の取組みを進めていくことが望ましい。」(引用:今事務年度の保険分野に関するモニタリングについて)
と、代理店手数料の開示や見直しを進めることが望ましいとのスタンスをとっています。
こうした流れを踏まえると、今後は手数料内訳の不透明さは改善方向に向かっていくと判断できるのではないでしょうか。
外貨建て保険の必要性とは?資産運用の重要性
終身雇用制度が崩壊し働き方の流動性が高まりつつある現代日本では、自分が生きていくための費用を勤め先等のひとところだけに頼っているだけでは不安です。
また空前の低金利と言われる中で、口座にお金を入れておくだけでは資産はほとんど増えてくれません。
このような状況において「人生100年時代」を生きていかなくてはならない私たちは、豊かな人生や充実した老後生活を送るため、自らの手でも資産を形成する必要があるのです。
そこでここからは、
- 「人生100年時代」の資産形成の必要性
- 子育て世代の資産形成の必要性
- 外貨建て保険と円建て保険の違い
以上の切り口において、資産形成の必要性について整理いたします。
老後2000万円問題から見る資産運用の必要性
「夫婦が老後を生きるには、2,000万円の金融資産取り崩しが必要」
金融庁が報告書において年金だけで生活することは困難であるとの試算を示したことに、大きな衝撃と落胆を感じた人は多くいました。(参考:日本経済新聞HP)
金融庁報告書におけるシミュレーションの前提条件を整理すると、下記の通りです。
- 夫65歳以上で妻60歳以上の夫婦のみの無職の世帯
- 30年後までは寿命が続く
- 月々の支出は食費や住居費等だけでなく娯楽費、交際費等全て合計して26万3,717円
- 社会保障給付は毎月19万1,880円
- その他収入と合わせて、実収入は毎月20万9,198円
上記で内容で計算すると月々およそ5万5,000円ずつ不足し、30年間で約2,000万円の赤字が出ることとなります。
ご覧になっていただくと分かる通り、あくまでも収入の中心は年金(社会保障給付)であり、年金制度そのものが崩壊することを示すシミュレーションではありません。
けれども標準的な夫婦家庭でも年金だけでは毎月5万5,000円ずつ足りないというのは、多くの日本人にとって見過ごせない事実なのではないでしょうか。
娯楽や趣味に費やすお金を切り詰めれば、赤字は出ないのかもしれません。
けれども長い老後生活をただただ我慢して生活するというのは、とても寂しいことではありますよね。
本来ならば自由に時間を使えるようになる老後こそ、充実した生活を楽しみたいものです。
老後の生活資金全てを資産運用にてまかなうことは難しいかもしれませんが、足りない5万5,000円を補うための資産形成を考えることが、大切となってくると言えるでしょう。
子育て世代も他人事ではない!円建ての学資保険の利率は低い
資産形成の重要性は、老後のことに限った話ではありません。
子どもの教育資金準備に学資保険を利用している人は多くいますが、現状では円建て学資保険の利回りは低水準となってしまっています。
人気各社の円建て学資保険において試算を行ったのが、下記の表です。
保険会社 商品 |
明治安田生命 つみたて学資 |
富国生命 みらいのつばさ |
アフラック 夢みるこどもの 学資保険 |
住友生命 子どもすくすく保険 |
契約者 年齢・性別 |
20歳・男性 | 20歳・男性 | 20歳・男性 | 30歳・男性 |
被保険者 年齢 |
0歳 | 0歳 | 0歳 | 0歳 |
月額 保険料 |
15,889円 | 15,173円 | 25,440円 | 8,187円 |
保険料 払込期間 |
10年 | 11年 | 10年 | 12年 |
受取保険金 総額 |
200万円 | 210万円 | 300万円 | 120万円 |
返戻率 | 104.8% | 104.8% | 98.2% | 101.7% |
参照:各社HP
返戻率は100%前後程度であり、掛金以上のリターンはほとんど望めないという結果になりました。
もちろん「子供が大きくなるまでに自分に何かあっても、教育費の心配はない」という、学資保険本来の役割は果たしてくれます。
けれども、最終的に払込保険料が全て返ってくれば良い方であり、資産運用という点ではほとんど意味を成さないということが分かりました。
子どもを育てるのに必要なのは学費だけではありませんから、やはり別の形で資産形成する手段を考える必要があるのです。
外貨建て保険と円建て保険の貯蓄性を比較!安い保険料で高利回り
外貨建て保険が高い利回りを望めると言っても、実際にはどれくらいの違いがあるのでしょうか。
ここでは外貨建て保険と円建て保険の貯蓄性について、実際にそれぞれ人気の終身保険商品で比較してみます。
外貨建て保険 | 円建て保険 | |
保険会社・商品 | メットライフ生命 ドルスマートS |
オリックス生命 RISE(ライズ) |
契約者年齢・性別 | 30歳・男性 | 30歳・男性 |
保険料払込期間 | 15年 | 30年 |
月額払込保険料 | 227.8米ドル (約2万5,000円) |
6,669円 |
契約から30年後の 解約返戻金 |
57,329米ドル (約6,300万円) |
約258万円 |
契約から30年後の 解約返戻率 |
139.8% | 107.5% |
上記の通り、契約から30年後には返戻率に非常に大きな差が生まれています。
返戻率が高いということは、それだけ割安な保険料負担で資産運用が可能であるということです。
この貯蓄性の高さが外貨建て保険の大きな魅力であり、現在の円建て商品ではなかなか達成できない返戻率を実現してくれます。
外貨建て保険の加入がおすすめの人、おすすめできない人
ここまで、外貨建て保険の概要や資産形成の必要性について共有をしてきました。
資産運用の選択肢として現在非常に魅力的な外貨建て保険ですが、「どんな方にも万能に役立つ」という訳ではやはりありません。
そこでここからは、外貨建て保険への加入がおすすめできる人とできない人について、整理していきます。
外貨建て保険の加入がおすすめの人とは?
外貨建て保険への加入をおすすめできる人は、どんな人でしょうか。
もしあなたが資産運用を考えている場合、ぜひとも利用を検討してほしい金融商品と言えます。
保障を得ながら資産形成・相続対策・生前贈与がしたい方
外貨建て保険は保険としての保障をしてもらいつつ資産運用ができるのが大きな特徴であり、ここに大きな魅力を感じる方にはおすすめできます。
そもそも、資産運用をする際には特定の運用先だけに投資を集中させてしまわずに、いくつかの金融商品に分散させることが得策です。
運用先を日本円だけに考えてしまうのはリスクが高く、外貨での運用も視野に入れることで運用により安定性が増します。
保障と運用の、いわば「一石二鳥」の効果がある外貨建て保険を資産分散の一分に利用することで、より幅の広い柔軟な資産形成ができるでしょう。
また、既に外貨を保有していたり、仕事や留学、移住などで外貨を利用する予定がある人にも、外貨建て保険はおすすめできます。
外貨を既に持っている場合は外貨でそのまま保険料払込もできますし、これから外貨を利用する予定がある場合、保険金を外貨で受け取ってそのまま利用できるのです。
円換算をする必要がありませんので、為替リスクを考慮する必要性が大きく減って効果的でしょう。
外貨建て保険の加入がおすすめできない人とは?
分散投資における選択肢の一つとして、外貨建て保険は非常に効果的な金融商品ですが、あまりおススメをしにくいケースも存在します。
余剰資産を準備できない人は注意!絶対に必要なお金の運用は避けるべき
外貨建て保険をはじめとする投資性商品の利用は、余剰資産が一定ある場合でないとおすすめできません。
そもそも資産運用方針として手持ちの資産を以下の3つに分けるのが良いとされており、
- 使用予定資金(生活費など使用目的が決まっていて減っては困るお金)
- 流動性資金(万が一の時のために用意しておく金)
- 利殖性資金(使う予定が決まっておらず、長期運用や収益を求めるのに回せるお金)
投資性商品へのお金は利殖性資金の中から出すようにするのが賢明なのです。
将来使うことが決まっていたり、万が一の際に助けとなったりする資金に手を出してしまえば、万が一の時には生活もままならなくなるかもしれません。
また、経済的に余裕がない中で外貨建て保険を利用してしまい予定外に早期解約をしてしまうと、元本割れする可能性が高まってしまうでしょう。
そういったリスクを避けるためにも、外貨建て保険の利用は余剰資産で行い、生活に必要な費用とは切り離して行う必要があります。
外貨建て保険のリスクについて納得していない方へ
外貨建て保険は、外貨での運用特有のリスクについて理解を深めることができれば、資産形成にとってとても有力な商品となります。
ところが、報道やネット上の話を確認すると否定的な話も多く、「外貨建て保険は魅力的だ」と言われると怪しさすら感じてしまうかもしれません。
外貨建て保険について興味を持って自分で調べるとしても、ネットで外貨建て保険について調べるにはどうしても限界がありますよね。
そういった場合には、無料の「保険相談サービス」を利用することがおすすめです。
外貨建て保険はそもそも仕組み自体が非常に複雑ですから、「外貨建て保険について教えてほしい」と思ってもきちんと説明できる人はなかなかいません。
そんな場合は、マネーキャリアという保険のプロ(FP)に無料相談できるサービスもありますので、こちらでライフプランの相談も含めた保険の相談をすることをおすすめします。
保険相談の担当者は全てベテランのFP(ファイナンシャルプランナー)ですので、難しい外貨建て保険でもわかりやすく説明してもらえますし、自分に合った保険を納得して選べるでしょう。
まとめ:外貨建て保険とは?種類から必要性、おすすめの人まで解説
この記事では、「外貨建て保険とは何?」という疑問について
- 外貨建て保険の概要と保険種類ごとの解説
- 資産運用の重要性から考える外貨建て保険の必要性
- 外貨建て保険をおすすめできる人・できない人
上記3点に整理してお話しいたしました。
外貨建て保険の利用意義について整理をすると、
- 円建て保険にはない高利率での運用が可能である点
- 個々の自助努力が必要な現代における、外貨建て保険の必要性の高さ
- 保障と運用によって余剰資産を無駄にせず、将来の資産形成には最適である点
以上のことが言えるのではないでしょうか。
外貨建て保険は現代を生きる私たちのニーズに非常に適した商品なのですが、理解が不足していたり誤解していたりすると、どうしてもネガティブなイメージが先行してしまうのが実情です。
今回ご紹介したような形で外貨建て保険について理解していただければ幸いですし、もしもう少し話を聞きたいということであれば、先ほどご紹介した無料保険相談サービスを利用いただくのも良いでしょう。
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